まるごと島本和彦の「漫画家本」にインタビューや未掲載作、藤田和日郎ら寄稿も
マンガ家をあらゆる角度から掘り下げるシリーズ「漫画家本」の第3弾となる、「島本和彦本」が本日12月18日に刊行された。
同書では「『アオイホノオ』の時代」「不滅の『転校生』」「島本和彦の漫画家以外の顔に迫る!」と題した3つの特集を軸に展開。「『アオイホノオ』の時代」では「かわいそうなあだち充」というフレーズが「アオイホノオ」の方向性を変えたと語る島本のインタビューや、ドラマ版「アオイホノオ」で監督を務めた福田雄一のエッセイなどを掲載している。また「不滅の『転校生』」では、Netflixでドラマ版が展開されたばかりの「炎の転校生」について島本が語るインタビュー、浅田弘幸によるエッセイとイラスト、日高のり子によるエッセイ、担当編集者のインタビューなどが収められた。
「島本和彦の漫画家以外の顔に迫る!」では同人誌作家としての顔、作詞家としての顔、ラジオパーソナリティとしての顔を杉原那月、萩原大輔、玉井桂一がそれぞれ告白。同人誌として発表された「嵐の転校生」も収められ、ラジオ番組「島本和彦のマンガチックにいこう!」よりリスナーからの反響が大きかった「宇宙戦艦ヤマト」「デビルマン」の回をテキスト化している。
さらに島本と同い年である手塚眞とのインタビューや島本が少年時代を語るコーナー、母校の40周年のために描いたマンガ「清田高校に愛をこめて」、雑誌未掲載で単行本未収録となる「とつげきウルフ」第18話を特別掲載。さらに松本零士が「Opening message」、羽海野チカがメッセージ、藤田和日郎が読み切り「島本という男と初めて出会った日」を寄稿している。加えて仕事場や「炎の転校生!!」のネームなど貴重な写真もお目見えした。